アサヒメタルファイン株式会社は、AREホールディングスグループのパーパスや行動指針などを定めた「アサヒウェイ」、ならびに当社グループの調達に関する基本的な考え方を定めた「グループサステナビリティ調達方針」に基づき、環境や社会に配慮した事業活動を行い、持続可能な社会の実現に貢献します。
貴金属サプライチェーンにおいては、人権侵害、テロリストへの資金供与、マネーロンダリング、不正取引、紛争への加担などを回避するとともに、環境やサステナビリティに対する責任を果たすため、下記方針に沿って、責任ある貴金属管理を推進します。
1. 総則
OECD*1紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデューデリジェンス・ガイダンスの付属書Ⅱで定める以下のリスクのある調達を回避します。
- 鉱物の採掘、輸送、取引に関連した人権侵害
- 非政府武装集団に対する直接的または間接的支援
- 違法な行為を行う公的または民間の保安隊に対する直接的または間接的支援
- 贈収賄および鉱物原産地の詐称
- 資金洗浄
- 政府への税金、手数料、および採掘権料の支払い不履行
貴金属サプライチェーンにおいては、LBMA*2、LPPM*3、RJC*4のガイダンスに準拠し、ESG要素(環境・社会・ガバナンス)を含むサステナビリティに悪影響を及ぼすリスクのある調達を回避します。
2. 管理体制の構築
- 貴金属原料の調達は事業部門が行い、精製・製造工場へ貴金属原料を供給します。
- 責任ある貴金属管理を推進するための委員会を組織し、管理責任者を選任します。管理責任者は管理体制全体を統括し、マニュアルで定めた権限を有し責任を負います。
3. 高リスクなサプライチェーンの判断基準
紛争地域および高リスク地域における人権侵害、テロリストへの資金供与、マネーロンダリング、不正取引、紛争への加担、環境破壊に繋がる恐れがある取引を高リスクと判断します。
4. サプライチェーンにおけるリスクの特定と評価
サプライヤーおよび貴金属原料に対するデューデリジェンスを通して、貴金属サプライチェーンにおけるリスクの特定と評価を行います。高リスクと評価した場合はリスクの軽減を図り、リスクが軽減できない場合は取引を中止します。
5. 取引のモニタリングと記録
責任ある貴金属管理が適切に運用されていることを監視します。また、取引の記録を適切に管理・保管します。
6. 教育訓練の実施
責任ある貴金属管理に携わる従業員に対して、必要な教育訓練を定期的に実施します。
7. 第三者監査の実施
責任ある貴金属管理の体制および実施状況について、独立した第三者機関による監査を定期的に実施します。
*1 OECD: Organisation for Economic Co-operation and Development(経済協力開発機構)
*2 LBMA: The London Bullion Market Association(ロンドン地金市場協会)
*3 LPPM: The London Platinum and Palladium Market(ロンドン・プラチナ・パラジウム市場)
*4 RJC: The Responsible Jewellery Council(責任あるジュエリー協議会)
2012年4月1日制定
2024年3月1日制定
アサヒメタルファイン株式会社
代表取締役社長 田嶋 伸夫
コンプライアンスレポートおよび独立保証報告書
責任ある貴金属管理に関する連絡窓口